ケーアンドエフアソシエイツ
これまでのあゆみ

私は1997年より他のオーナーの下でコンビニ店長を続け、
その経験を生かすべく2013年に独立し、コンビニオーナーとなりました。

ここでは、当社の8年の歴史を振り返ります。

(1) 開業のころ

2013年6月、1号店神屋町南店を私と妻の二人によって開業したのがはじまりです。長年過ごした神戸や西宮から、新天地姫路で新たな夢を求めてスタートさせました。新しい店を立ち上げる事は、それだけでも非常に困難であり、体力や忍耐力が求められるものです。当初は売上も上がらず、途方に暮れた事もありました。しかし、アルバイトスタッフには恵まれ、その中から近い将来の社員希望者も出てきました。

(2) 複数店経営へ

同年11月頃、2号店出店の打診があり、早い段階で複数店経営の基盤を作りたいと考えていた事から、前向きに検討した結果、打診を受諾する事にしました。社員として1号店アルバイトだった2人を月給20万で採用し、2014年2月、高砂市にて荒井町千鳥店を開業しました。こちらも開業当初は厳しい状況となりましたが、少しずつ売上を積み上げていきました。

その後、別のオーナーが経営している店舗を引き受ける事になり、これを3号店「姫路国分寺店」として2015年3月から経営する事としました。アルバイトから社員への希望者も含めてこの時点で社員5名となりました。

(3) 神戸市への「進出」

3号店の経営が始まって数か月後、神戸市内店舗の打診があり、4号店として2015年8月長田久保町店を開業しました。社員店長を店舗付近に住まわせ、私は毎日姫路から通うスタイルとしました。この時点で独立開業から2年2か月。猛スピードで走ってきました。4店舗とも売上が良いとは言えない状況でしたが、今後の拡大を考え、会社組織に変更する必要があると考え、2015年12月「ケーアンドエフアソシエイツ合同会社」が誕生しました。そして、福利厚生として社会保険の加入を2016年4月にスタートさせました。

(4) 有名ホテルの中に出店

会社設立と前後して、神戸市最大級のホテル「神戸ポートピアホテル」1Fへの店舗出店が決定し、更に社員の採用を強化しました。月給25万、社会保険加入にて募集し、これによって社員も7人にまで増加しました。 2016年5月5号店として「神戸ポートピアホテル店」が開業しました。同店は当社にとって初めて日販が50万を超える店舗となり、その後の当社の基盤を作った重要な店舗となっていきます。ホテル宿泊客はもちろん、近隣で働く方やお住まいの方、コンサートやイベント、学会で来場される方々に幅広く利用して頂けており、神戸市のファミリーマートを代表する店に成長していきます。また、それまで本拠地を姫路に置いて参りましたが、この時に神戸市中央区に変更しました。

(5) 3号店のリニューアル、6、7号店開店

3号店として引き継いだ姫路国分寺店を敷地拡大と建て替えによって、事実上新店としてオープンする事になり、2016年11月に開店しました。その2カ月後には6号店「摂津本山南店」を開店、2017年8月には7号店「メトロこうべ店」を開店しました。どちらも開店当初はそれなりに苦労しましたが、当社の主力店舗として成長しています。

(6) 8号店への期待と挫折

その後2年間は色々ありながら、新規出店は無く、社員数は最大で11人になりました。2018年になると、開店時に厳しかった店舗でも利益が計上される様になり、黒字化を果たす事ができました。店長の給料も毎年少しずつですが上昇していきました。そして2019年8月、8号店「兵庫羽坂通店」を開店します。こちらは当社で初めて契約内容を内装設備費負担としたもので、その後の成長の新たな基盤として期待しました。しかし、様々な理由から開店前予想の半分の日販となり、上昇する見込みも薄い事から、翌年7月には早くも撤退しました。

(7) コロナ禍

8号店の大不振は当社経営に厳しさをもたらしました。そして2020年2月にはコロナ禍が襲ってくる事になるのです。コロナ禍によってまず影響を受けたのが「神戸ポートピアホテル店」です。イベントがほぼ中止となり、宿泊客も減少していきます。3月になると、学校一斉休校によって全店で大幅な売上減少が発生し、1か月で数百万の損失を計上する様になります。4月には緊急事態宣言発出となり、損失のピークを迎えます。社長として考えたのは、当面の人件費は出来る限りカットしない事を前提とし、社員やアルバイトスタッフが落ち着いて仕事ができる様にしました。一部店舗では数日の休業や営業時間短縮を行いましたが、小学校休業助成金や雇用調整助成金を用いて、働く人が不利にならない様に配慮しました。経営的には非常に厳しかったのですが、近い将来に良い形で再スタートする為にも、ここはブレずに対処しました。

緊急事態宣言が終わると少しずつ業績が回復していきます。しかし、テレワーク普及によって鉄道利用者が大幅に減少している事から、駅に近い店舗では厳しい状況が続きました。2020年7月には経営面で最大の課題であった8号店の契約を終了させ、損失を大幅に減らす事となります。同年夏の賞与は通年以上の金額とし、社員のやる気を最大限引き出す努力を行いました。

次に開店以来なかなか売上が伸びなかった2号店「荒井町千鳥店」の経営を当時の社員店長に経営権を引き渡すこととし、2021年1月末に契約を終了しました。企業として存続させるには難しいものの、夫婦二人で運営していくならば充分利益を上げる事ができる規模の売上だった事が幸いしました。これは当社の独立支援制度を適用させ、本人の負担が最小限になる様に配慮し、本部への仲介、金融機関の紹介等可能な限りの支援を行いました。こちらも年間ベースでは損失が出ておりましたので、独立希望者の意向と当社の都合を上手く一致させつつ、当社の経営を大幅に改善する事が出来ました。

(8) 2021年8月現在

コロナ禍は一向に収束しておりませんが、当社の経営面はかなり回復してきました。6店舗となった事で、経費削減も進んでおり、売上も前年より伸びている事から、単年度ながら黒字決算を見込んでおります。そして、2022年からは再び店舗拡大に乗り出します。社員の待遇改善もコロナ禍以前から取り組んでおりましたが、コロナ禍において人を大切にする事の重要さを鑑み、これまで以上に取り組んで参ります。

(9) これからの展望

2013年6月開業から2017年7号店開店まで4年で7店舗を開店しました。当時はチャンスがあればやっていきたいという一心でした。開店当初はそれぞれ苦しい思いもしましたが、種をまき水をやる事で数年後に花が開いていきました。コロナ禍による危機と2店舗撤退という危機も、社員一丸となって回復傾向にもっていく事ができました。

2022年以降は再び、店舗の拡大を進めていきます。同時に社員待遇の改善に取り組んでいます。コンビニ店長と言えば、「長時間労働は当たり前で休みも殆ど無い割に薄給」というイメージですが、当社では出来る限り店長の労働時間を削減(週労働時間40時間+残業8時間程度)し、有給休暇も年5日以上取得させています。10店舗以上の店舗拡大と社員の増加が実現した段階で、社員の長期休暇制度を採り入れます。2021年における店長年収は約350~400万です。(入社2~6年、年齢30~40歳がメイン)現状でも業界の相場よりは高いですが、更に改善していき2025年には100万増の約450~500万を目指しています。

「よく考え、すぐ行動する」を実践する事で、これらを実現して参ります。